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チャイナ・ミエヴィル『オクトーバー 物語ロシア革命』(筑摩書房) [海外小説]

タイトルと真っ赤な表紙で一目瞭然です。1917年10月(ユリウス暦)に至るロシア革命を活写した小説です。
著者は早川書房からSFの翻訳が出ている人なのですが、これは本当にあった出来事をもとにした歴史小説です。わたくしはロシア革命にそんなに詳しくありませんけれども読み物として大変おもしろかったです。だいたいが事実か、事実には及ばないような記述であるのだろうなぁという感想です。
ロシアが舞台とはいえ、ロシアの小説にありがちな「名前の愛称のバラエティが豊かすぎて混乱する」事態は心配しなくても大丈夫です。本名が別にあるレーニンやトロツキーもなじみの名前で統一されていますからね。ただし登場人物はそれを抜きにしてもめまいがするほど大勢いますし、ロシア史に詳しくないとわからないのじゃないかと思われる人も多いです。
ネタバレを気にせず、巻末の人名録で一人一人の立場を確認しながら読むと少し楽になります。とにかくたくさんの人がそれぞれに動いていて、すれ違ったりぶつかったり手を組んだりしながら行き当たりばったりに動いて、いつの間にか大きな流れができて物語になっているんです。1917年の2月から始まり、その時には確かにいたはずの皇帝がいつの間にか見えなくなって、そしてレッド・オクトーバーに至るんですよ。もくじを見ただけでもうどきどきするじゃありませんか。

オクトーバー : 物語ロシア革命 (単行本)


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