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ダーク・タワー登攀記 [本を巡る話]

今年はこれまで読もう読もうと思いながら手つかずでいた作品をどんどんやっつけていく年間と決めてひとりキャンペーンを展開していまして、このたびその流れのままにS・キングの《ダーク・タワー》に取りかかりました。
現在第3部まで終わったところで、これまでのところ文句なしに面白うございます。核戦争を経た後の荒廃した世界をゆくガンマンのような騎士のような主人公、時折わずかに見える現代文明の片鱗…と思いきや現代のニューヨークともつながる扉が開き、さらにキングの他の作品ともリンクしているらしく先の楽しみが尽きません。
主人公の仲間たちが現代でそれなりに本を読んでいるらしくて、『シャーディック』やシャーリィ・ジャクソン『くじ』が引き合いに出されるシーンもあります。各巻のエピグラフには英米文学の引用もあり、本好きは見逃せないつくりになっていることを読み始めてから知りました。
全部で7部構成、文庫本だと16冊になる大作なのでさすがにまだまだかかります。全部終わったらあらためて何か書きますが、ひとまず折り返し地点あたりでの感想はこちらになります。

ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)


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ノーベル賞賭博 [本を巡る話]

この間、ノーベル文学賞のオッズ一覧というのを見ました。イギリスには何でも賭けにする人たちがいるということですけれども、このリストがもう面白くて面白くて。
村上春樹とボブ・ディランが上位にいるのはちょっと置いておきまして、次に来ているセース・ノーテボームという人ですよ。もうずいぶん前に読んだ『これから話す物語』がとても印象深く、ぜひもっと日本語で読みたいと思っていたオランダの作家でした。もし賞を取ったら邦訳が増えるかもしれませんね、楽しみです。同率で並んでいるらしい莫言も『酒国』という諜報グルメ小説が面白くて忘れられません。私がツバメの巣という食材について詳しく知ることができたのはこの本のおかげです。
もう少し下の方に名前があるイスマイル・カダレも『夢宮殿』他を楽しんだことがありますが、何せ東京創元社から翻訳が出ているような人なので、まさかここで名前を見かけるとは思わず驚愕しました。だったら『パラダイス・モーテル』のエリック・マコーマック(検索結果で妙にイケメンの写真がヒットすると思ったら同名の俳優さんがいました。小説家の方です)なんかも候補に挙がっても良いと思うんですよね。
その他に知ってる人と言うとトマス・ピンチョンとかウンベルト・エーコなどの名前もあって、「国書刊行会から出ているくらいだしマニアックな作家だろう」という自分の認識は、だいぶ誤っていることを教えられました。
どうもわたくしは、ノーベル賞受賞→今まで知らない作家を知る&邦訳が出るチャンスとか思っているところがあります。最近だとル・クレジオとかバルガス・リョサが選ばれた年は、前から好きな作家ではあるんですけれども「もう知ってる」という理不尽な理由ですごくがっかりしていたので、今年もまだよく知らない人が選ばれたら良いな、と密かに思っています。とにかく生きているうちにちゃんとあげて欲しいな、とも思います。
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国書刊行会 創業40周年記念大祭 [本を巡る話]

国書刊行会が創業40周年だそうで、澁澤龍彦っぽい特設サイトができています。9月から全国の書店で記念フェアも始まるそうで、今から最寄りの開催地を物色しています。フェアで対象の本を購入すると応募できるとて君も大変気になります。たぶん必要な点数は全く問題なく集められますからね、これは。

出版社なら一度はやってみたい(であろう)記念企画「私の選ぶ国書刊行会の本」も発表されています。各界著名人が選ぶ刊行会の本3冊、これがもう面子を見ただけでおなかいっぱい。
選ばれた本のタイトルは特設サイト内のブログで毎日一人ずつ発表されています。見に行っただけでテンションが上がり、思わず現時点で紹介済みの記事を最初から最後まで全部読んでしまいました。まぁ濃いのなんの。60人分の「私の3冊」の詳細をきっちりチェックしていたら、それだけで中毒症状をもよおしそうですよ。
国書刊行会好きな方は、ぜひ自分と趣味の合う人を見つけて下さい…と言いたいところですが、ここに名前の出ている人たちの推薦本を見ていると、たいていの方とは楽しくお茶が飲めそうな気がして来ます。

先程書いたように、思わず全部読んでしまったわけですけれども、3冊全てが私の既読のお気に入り本リストに入っている方も何人かいらっしゃいました。これがまた、皆さん私の好みの作家さんとかクリエイターさんばっかりじゃないですか。「あなたの好きな国書刊行会の本を3冊選んで下さい」から始まる国書相性診断を真剣に作ってみたら、かなりの精度になるんじゃないかと思います。
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MARUZEN & ジュンク堂書店 梅田店 [本を巡る話]

こんな記事を見つけたので、大阪梅田にできたMARUZEN&ジュンク堂書店に行って来ました。丸善とジュンク堂の夢のコラボなんてものを発見した以上、足を運ばないわけにはいきませんから。それと、上の記事に出ている妙なビルディングが気になりまして。大阪の中心部にどーんとこんなものが立っているのはどんな眺めを想像するとえもいわれぬおかしみを感じましたので。実際行ってみたらやっぱり妙な建物で、見上げるためのスペースがあまりないのが惜しかったです。後で調べたら安藤忠雄先生のビルでした。なるほど。

さて、肝心の中身の方はと言いますと、丸善とジュンク堂それぞれに対して持っていた「洋書に強そう」と「座り読みスペースが十分に用意されていそう」のイメージが見事に実現されていました。もう笑っちゃうくらい。在庫数がちょっとした大学図書館の蔵書数くらいあるので、上から下まで眺めているだけで本好きにとっては幸せな気分になれる空間です。フロアガイドが、掲示ではなく冊子で用意されているくらいの広さなので、上から下までじっくり歩いてきたら開店から閉店まで粘るくらいは簡単にできそうです。大丸心斎橋店と並んで、買い物以前に店を見るためだけにでもわざわざ行ってみる価値のあるお店ができました。
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『失われた時を求めて』を求めて [本を巡る話]

これは一体どういう風の吹き回しかという出来事に遭遇しました。あの『失われた時を求めて』が、最近また文庫で刊行され始めたというじゃありませんか。しかも岩波文庫光文社古典新訳文庫で相次いで。
私がこの大長編をちくま文庫で読了したのはもうだいぶ前の話になりますが、マドレーヌの一切れでもいただいたなら昨日のことのように記憶がよみがえってくることでしょう。「読み終えたら自慢出来る」だの「ネタとして最後まで読んどくべき」だの、普段は本書について言っている私ではありますが、これは別にそこまで難しい小説ではないと思うんですよ。いえ本当に。
これだけの長さのお話に付き合っていれば登場人物たちにも親しみがわいてきますし、アルベルチーヌもオデットも魅力的に見えてきます。つまり、長篇小説の醍醐味を存分に味わえるわけですね。また、19世紀末~20世紀初頭ぐらいのヨーロッパの上流階級を舞台にしているので、華やかなものが好きな女性にもおすすめできます。いっそのこと宝塚歌劇で舞台化してくれないでしょうか。タイトルもかっこいいし、若い男女の登場人物も多いし、意外と何とかなるのじゃないかと思います。
とにかく、今この長い長い小説を翻訳しようという人が二人もいて、それを刊行しようという出版社が二社もあることに本当に感動しました。ぜひとも最後まで完走して下さい。今回、『失われた時を求めて』を出すということは企業がプロスポーツのチームを保有するように、その出版社が安泰であるという証明になり得るのではないかと思いました。
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【文庫版】ちくま文学の森(筑摩書房) [本を巡る話]

かつて夢中で読んだシリーズが文庫版で復活するというので、嬉しくなってつい記事を書いてしまいました。
1988年から刊行されていた「ちくま文学の森」が、全16巻から10巻を選りすぐった新装文庫版として刊行されています。筑摩書房のサイトはこちら
安野光雅・森毅・井上ひさし・池内紀というおもしろメンバーが国やジャンルを超えて編んだアンソロジーで、日本人なら誰でも知っている国民的作家と聞いたこともないヨーロッパのマイナー作家が平気で並び、内容紹介を見ているだけで「!」や「?」が飛び出します。
アポリネールやボンテンペルリの名前を知ったのもこのシリーズでした。『変身ものがたり』とか『恐ろしい話』とかの、タイトルに興味を持った巻だけ読もうと思って図書館に通っていたら、結局全部読んでしまい、その後刊行された〈新・ちくま文学の森〉は自分で全巻購入しました。
このシリーズをこれから読む幸せな方も、まず自分が心引かれた巻をタイトル買いしてみて、その後気がついたら全部手元に置いていた、という流れになっていただきたいものです。ぜひ。
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キリンビールのグラス [本を巡る話]

Q.出先で街を歩いていて古本屋を見つけると、つい入ってしまう

 はい いいえ

という設問が何かのテストにあったら、迷わず「はい」に丸をつけます。
古本屋の看板が出ていなくても、道ばたに本棚が並んでいるのを見かけると、そちらの方にふらふら引っ張られていきます。最近は民家の店先やら駅構内にもそんなスペースがあり、どこを歩いていても油断がなりません。

で、先日大阪の中崎町を歩いていて立ち寄ったお店が「二匹のゾウ」というところ。例によって店先に本棚が出ていたので思わず入ってみたら、中は半分ほど雑貨のスペースになっていたので驚きました。お店のブログによると、雑貨と古本を半々で扱ってらっしゃるようです。
とりあえず古本エリアにしばらく無言でかぶりついていましたが、その経緯についてはいつも私のしている通り、別に珍しいことは何もなかったので割愛しまして。せっかくだからと雑貨エリアに立ち寄った時、大変懐かしいものを見つけてつい購入してしまいました。

子どもの頃、家族で良く通ったお好み焼き屋にあったキリンビールのグラス。当時はもちろんビールは飲めませんので、もっぱらオレンジジュースを入れて貰うのに使っていました。ガラスもそんなに厚くない、白一色でキリンのロゴがプリントされた、えーと…そうそう、こういうやつです。帰宅後、以前貰ったおいしい梅酒をさっそくこのグラスでいただきました。

ハヤカワ文庫の100冊 [本を巡る話]

「××文庫の100冊」という企画を最初に意識したのは新潮文庫のものだったように記憶しています。その後角川文庫や集英社文庫でも同じ主旨の企画を目にするようになり、最近だと岩波文庫の「私の好きな岩波文庫100」が鼻血の出るほど高密度で驚喜していました。こうなると欲張りなもので、自分にとってもっとも親しみ深いあの文庫も、いっちょ100冊をやってくれないか、などと夢を見てしまうもので、やれるだけの体力と文学的資産はあるでしょうーハヤカワ文庫さん、と言っていたら本当にやってくれました。

ちょっと前からやっているのでご覧になった方も多いかと思います、題して強い物語。ハヤカワ文庫の100冊。これはすごい。
とりあえずハヤカワ文庫なら読んでおけ、と言える古典的名作から最近の大当たり作品までまんべんなく、この特集のための復刊・新装カバーも多数。早川書房の担当者でも何でもないのに、自信を持ってお薦めしたくなります。

で、リストを見ると思わずやってみたくなるのは、どのくらい読んでいるかチェック。
…100冊中25冊、ちょうど4分の1でした。まだまだ先のお楽しみは長いです。それよりも見ているだけで面白くて面白くてしょうがないですね、この100冊。

闇の公子』が復刊だぁ、とかやった!『奇術師』が映画タイアップじゃないカバーで!とか、あれ『ディファレンス・エンジン』、角川文庫から引き取ったのか、とか今どきスタニスワフ・レムが文庫化!とか、おお『火星の人類学者』に文庫版が、とか『豹頭の仮面』とか『ハイペリオン』入れるんだったら《ペリー・ローダン》関係の何かを混ぜても大丈夫じゃないか?とか、楽しく突っ込みながらリストを眺めていました。

敢えて注文を付けるとすると、同じ作者の本が入っているとは言っても『妖女サイベルの呼び声』はやっぱり入れて欲しかったです。ハヤカワ文庫ファンタジィの第1冊目ですし。
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新装文庫版のこと [本を巡る話]

最近はどうも新しい本に手を出すより、過去に読んだ本を再読しています。
ちょっと友人間で話が出たのをきっかけに、タニス・リーの《平たい地球》ものを『闇の公子』『死の王』『惑乱の公子』『熱夢の女王〔〕』『妖魔の戯れ』と一気読み。詳しい中身はさておき、通して読むと大変疲れました。そう言えば、最後の外伝的短篇集『妖魔の戯れ』以外の表紙は萩尾望都。この表紙のおかげで手に取りづらい、という友人Sの言葉が心に染みましたよ…(個人的には、最近の翻訳の方が前を素通りしたくなる度は高いです)今検索してみたら、どれもこれも画像がなくて残念な限りです。

最近は名作ファンタジー小説(だけとも限らないんでしょうか)に人気イラストレーターや漫画家の表紙をつけての復刊が多くて、書店で見つけてひっくり返ることがたびたびありますけれども、別に今に始まったわけではなく、昔からあったことなんですよね。だから山田風太郎が寺田克也だとか、ジーン・ウルフが小畑健だとかで驚いていてはいけません。
でも『惑星カレスの魔女』については、本当びっくりしました。ええ。

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It's gonna happen [本を巡る話]

抄訳版を知ってからもう10年ぐらい、出るのか出ないのかとやきもきしながら待っていたヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿 』の完訳版。東京創元社から出ると聞いたものの全く音沙汰がないので、このブログでも思わずネタにしてしまうことがしばしばありました。
創元推理文庫から出るとは思っていなかった本が出るたび、よーし次は『サラゴサ手稿』を!と、ついついつい書いてしまい、しかしやっぱり出る気配がない…と思いながら半分惰性、半分諦めの境地で待っていたら、先日4/15配信の東京創元社メールマガジンにて次の文字を発見。

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