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2011年・今年の10冊 [その他]

今年は大変な一年になりましたが、そんなときでも人は眠くなるしお腹が空くし、本を読みたくなるものです。
ということで、毎年年末にやっている「私が今年読んだ中から選ぶ10冊」、2011年版をお送りします。
10冊と銘打ちながら、屁理屈を付けて11冊以上にしようとするのも、毎年のことです。記事へのリンクを張っていますので、興味を持っていただいた方はそちらもご覧下さい。


ピーター・プレストン『51番目の州』

マックス・ビアボーム『ズリイカ・ドブソン』

マイクル・イネス『アララテのアプルビイ』

ショーペンハウアー『意志と表象としての世界〔I・II・III〕』

武田友宏編『太平記』

J・L・ボルヘス『七つの夜』

グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界〔上・下〕』

山田風太郎『戦中派焼け跡日記』

村川堅太郎訳注『エリュトゥラー海案内記』

久世光彦『蕭々館日録』


・タイトルを言ってはいけないあの詩賞
谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』


このようになりました。それでは皆さん、どうか良いお年を。

映画「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」 [その他]

あまり映画館まで映画を見に行くことがないんですけれども、今回ばかりは行ってきましたよ、「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」。というのも、原作コミックが子どもの頃から大好きで、このたび気合いの入った映画化をされると聞いたものですから。
原作の『なぞのユニコーン号』、『レッド・ラッカムの宝』、『金のはさみのカニ』のストーリーを切り貼りした感じで、なかなかめまぐるしく世界中を飛び回ります。海で遭難したと思ったら砂漠の国に行ってしまったり、勢いで見せるところもあるので、あんまり緻密なストーリーは求めないで楽しむ映画だと思います。はい。
冒険活劇としての原作の味わいがよく再現されていて、見ている間ずっと楽しかったです。3D映画で2時間近くもあったら目が疲れるんじゃないかと思っていたら、全くそんなことを気にする暇もなく。思わず声が出そうになる大迫力の映像と同じくらい、思わず笑ってしまうシーンがちょくちょく入っていたのが好印象です。特に原作を知っている方は、漫画とそっくりなキャラクターが出てくるだけでテンションが上がること間違いなし。私はアランを見た瞬間に、心の中で大爆笑しました。
もう一つとても良かったのは、悪役を演じたダニエル・クレイグが格好良かったことですね。顔から行動から悪辣で、金を払って他人に汚い仕事をさせる学者系の黒幕と思いきや、実は本人も相当強い。さすがジェームズ・ボンドですよ。

咲くやこの花館 in summer [その他]

大阪市鶴見区の咲くやこの花館に行って来ました。私は去年も暑い盛りに高知の牧野植物園に行ってきたですが、このとき「植物園なんか大体温室や屋外の展示が多めで暑いんだから、どうせなら暑い時期に行くべき」という主義を身につけまして。高山植物室や極地植物室は涼しくしてある(10℃くらい)ので、最初から最後まで暑いということもないですよ、一応。
順路に従って進むと、いきなり熱帯植物のコーナーに出ます。いやもう暑い暑い。見上げるほどに成長する蘭の仲間に遭遇して、正直蘭と言えば鑑賞用の鉢植えのイメージしかなかったので大変びびりました。ミステリのタイトルになるわけだ、と謎の納得を一つ。熱帯みたいな日光と養分と水が十分にある土地だと、植物はとんでもねえ育ち方をするんですね。
さあこの次は何が出てくるのかと思いながら乾燥地植物室に進んだら、ナミブ砂漠にいる和名:キソウテンガイという植物に度肝を抜かれました。どんな冗談かと思ったら学名にもmirabilisとついていたので、やけっぱちでも何でもなくまじめに付けた和名のようです。寿命が数千年あるらしいので、ひょっとしたら神話の時代から生きている株もあるんじゃないかと思うとわくわくしますね。
こんな調子で、聞いたこともないものが見られるからお出かけはやめられません。夏の間も水分補給に気をつけて色々行ってみたいものです。

住吉阿房電車 [その他]

なんにも用事はないですが、路面電車に乗って大阪住吉まで行って来ました。内田百閒の『阿房列車』が好きなので。
路面電車のある町というと何となくレトロな雰囲気がありますけれども、実際は政令指定都市にもけっこう走っているんですね。阪堺電車も大阪・天王寺から乗れる、ノスタルジーとか懐かしさはひとまず置いといて今も現役が働いている路線です。
まずは天王寺駅前まで出て、そこから再開発でにぎやかな南側の阿倍野エリアへ。ここは最近新しい商業施設が出来たばかりで、先日行って来た大阪を笑えないくらいの混雑ぶりです。近鉄百貨店阿倍野店の工事もあり、あちこち通行止めになった歩道橋で道を間違えつつ、天王寺駅前駅へ。運賃は全区間1回乗車200円で、つい気軽に利用したくなったというのも、今回住吉行きを思いついた理由の一つです。

後ろから乗り込んで適当な席に座って電車に揺られていると、乗ってくる他のお客さんは地元の主婦っぽい人とか学生さん、幼稚園か小学校低学年の子どもばかりで、実に地元に密着した雰囲気。周りの風景も阿倍野の繁華街から高級住宅地の帝塚山を抜けて住吉に至る路線も、ちょっとだけ目線を変えて眺める大阪の街が新鮮で、15分程度の乗車時間があっという間でした。
本数も予想よりずっと多く、天王寺-住吉公園を結ぶ上町線は大体6分おきの運行。きっぷがなく電車より気軽に乗れるので、大阪南部の観光コースとして良いんじゃないかと思いました。鉄道好きな方には鉄板ですね。

さて、住吉に着いたものの別に用事はないので、百閒先生にならってこのまま帰ろうかと思いましたが、せっかくなので住吉大社に寄ります。シンボルの太鼓橋は、最初遠目に見たらまるで日本むかし話に出てくる橋のようで「いやあれは飾りであって実際に渡れるものじゃないんじゃないか、だって傾斜が急すぎて歩けないし」と思ったら、普通に皆さん渡っていらっしゃったので目が飛び出しました。近くで見ると、傾斜のきつい部分はちゃんと階段状になっていまして、それでも酔っぱらった足で歩くと危なそうな急な階段でしたよ。帰りに横から眺めたらそこまで急には見えなかったですが、うーむ。その他、住吉スタイルの鳥居(柱が四角柱になっています)も見られたので満足です。

東北地方太平洋沖地震 [その他]

私自身は現時点では地震の影響のない地域にいるので、今のところ日常生活に支障はありません。
被災地の方々の無事を祈るばかりです。


地震・津波被害に関する最新情報(Yahoo!Japan)

東日本巨大地震 情報ページ(Google)

2010年・今年の10冊 [その他]

毎年末、「今年自分が読んだ本」から10冊を選ぶ企画を一人でやっています。今年「私が」読んだ本なので、今年出た本というわけでは全然ありませんが、とにかく1年間通して印象に残った本ばかりのリストです。

今年は前半から大収穫があり、なかなか充実した読書生活を過ごせました。10冊と銘打っておきながら、いきなり全4巻の長篇を入れているあたりは気にせずにご覧下さい。


三島由紀夫《豊穣の海〔全4巻〕》

コンラッド『闇の奥』

マーガニータ・ラスキ『ヴィクトリア朝の寝椅子』

ピーター・ラフトス『山羊の島の幽霊』

ウィリアム・モール『ハマースミスのうじ虫』

ジョン・ウインダム『海竜めざめる』

コンラッド『密偵』

田中啓文『忘却の船に流れは光』

パトリシア・ハイスミス『変身の恐怖』

アーサー・ケストラー『真昼の暗黒』


・スポーツ大賞
島田荘司『最後の一球』


・短篇賞
芥川龍之介「妖婆」(『芥川龍之介集 妖婆』所収)

・連作短篇大賞
ロバート・W・チェイムバーズ『黄衣の王』(戯曲「黄衣の王」関連の4短篇に対して)

・とんでもなかったで賞
司馬遼太郎「兜率天の巡礼」(『ペルシャの幻術師』所収)

以上です。
では皆さん、良いお年を。

2009年・今年の10冊 [その他]

毎年年末に行っている、「私が今年読んだ本」の中から10冊を選ぶ企画です。今年読んだ本というところがポイントで、今年出た本でもなければ今年話題になった本でもない、全く個人的な記事であることを、まずどうかご承知置き下さい。
読書量自体は年を取るにつれて落ちてきてると思うですが、こうして振り返ると今年は要所要所ですごい本に出会っていたようです。以下の10冊分の記事を選ぶのに、何の苦労もいりませんでした。

種村季弘『山師カリオストロの大冒険』

筒井康隆『虚航船団』

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『牢の中の貴婦人』

アルトゥール・シュニッツラー『カサノヴァの帰還』

フィリップ・K・ディック『最後から二番目の真実』

ジョージ・オーウェル『動物農場』

東雅夫編『国枝史郎ベスト・セレクション』

半村良『産霊山秘録』

ホフマン『黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ』

司馬遼太郎『大盗禅師』

ここまでが今年の印象深い10冊です。特に『塔の中の貴婦人』は、読み終えた直後から「10冊入り確実だなあ」と思うくらいのヘビーさでした。

ついでに、今年印象深かった短篇&中篇もこっそり紹介しておきます。

【短篇部門】平山夢明「すまじき熱帯」(『独白するユニバーサル横メルカトル』所収)

【中篇部門】イアン・R・マクラウド「夏の涯ての島」(『夏の涯ての島』所収)

それでは皆さん、どうぞ良いお年を。

2008年・今年の10冊 [その他]

12/31の記事として書いていますが、実際に投稿するのは1/1です。明けましておめでとうございます。2009年は、『カラマーゾフの兄弟』新訳を年をまたいで読みながら開けることになりました。

毎年勝手にやっている、「私が今年読んだ本の中から選ぶ10冊」、2008年版です。必ずしも今年出た本ではないことにご注意下さい。

古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』

ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』

スズキコージ『きゅうりさん あぶないよ

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』

梨木果歩『村田エフェンディ滞土録』

京極夏彦『塗仏の宴 宴の始末 / 宴の支度

ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』

ユクスキュル/クリサート『生物から見た世界』

高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』

筒井康隆『パプリカ』

いくつかブログの記事を書けずに終わってしまった本が混じっていますが、いずれも強烈なインパクトを受けました。

2007年・今年の10冊 [その他]

私が今年読んだ本の中から10冊を選び出すひとり企画。今年の結果は次のようになりました。
なお、「私が今年読んだ本」ですので、今年出版された本とは限りません。ご了承下さい。

オルハン・パムク『わたしの名は紅(あか)』

万城目学『鴨川ホルモー』

蜂飼耳『食うものは食われる夜』

辻惟雄『北斎の奇想』

塚本邦雄『定家百首・雪月花(抄)』

久世光彦『百間先生 月を踏む』

中島敦『山月記・李陵 他九篇』

『ブッダのことば』

『平家物語〔一〕』

《新訂版コナン全集》

また、最後の最後に滑り込みで読めた《ラヴクラフト全集》には、企画賞を進呈したいと思います。受賞理由は「まさか別巻が出るとは思わなかったから」で。


2006年・今年の10冊 [その他]

毎年一人で勝手にやっている、その年に読んだ(その年に出版された、とは限りません)本から特に10冊を選び出す企画。今年の結果は以下の通りです。なお、選んだ結果が10冊に収まらないことが往々にしてありますが、仕様です。

J・バルトルシャイティス『幻想の中世〔I・II〕』

サラ・ウォーターズ『荊の城〔上・下〕』

ジョー・ウォルトン『アゴールニンズ』

E・T・A・ホフマン『悪魔の霊酒〔上・下〕』

笠井潔『哲学者の密室』

島田荘司『奇想、天を動かす』

クリストファー・ムーア『アルアル島の大事件』

恩田陸『ロミオとロミオは永遠に』

マイクル・イネス『ストップ・プレス』

森見登美彦『四畳半神話大系』

大江健三郎『同時代ゲーム』