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2016年・今年の10冊 [その他]

本年もお疲れ様でした。毎年勝手に開催している、わたくしが今年読んだ本の中から10冊を選ぶ企画をお送りします。10冊のつもりで選んでいたのですがだいたい10冊を超えていることが多く、今年も全11冊となりましたことをお詫び申し上げます。一年間を通して読んだ対象冊数は168冊のはずです。
今年はなかなか五つめの小説をぼちぼち読んでおりまして、特に海外の小説に傑作が多かった印象です。以下の11冊以外には『文学会議』『図書館大戦争』なども最終候補に残っておりました。

では本年のリストです。

レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』

長山靖生『偽史冒険世界』

シャーリィ・ジャクソン『日時計』

櫻井忠温『肉弾 旅順実戦記』

山本博文『殉教』

ダフネ・デュ・モーリア『レイチェル』

ルーサー・ブリセット『Q〔上・下〕』

ナボコフ『絶望』

ミハル・アイヴァス『黄金時代』

穂村弘『はじめての短歌』

ロベルト・ボラーニョ『2666』

作家賞:ヘレン・マクロイ
短篇賞:ステファン・グラビンスキ『動きの悪魔』
ソヴィエト大好きで賞:ミハイル・エリザーロフ『図書館大戦争』

それでは皆さん、良いお年を。
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ちくま文庫編集部編『ちくま文庫解説傑作集II』(ちくま文庫) [その他]

ちくま文庫30周年記念記念フェアとして、対象の文庫3冊を買うと応募者全員にもらえる、限定非売品の『ちくま文庫解説傑作集』第二弾です。前回20周年のぶんもちゃんといただいて記事に書いているので今回もご紹介します。
全36篇の解説が収録され、目次も思い思いのタイトルをつけた人とシンプルな「解説」が入りまじってバラエティ豊かです。読んだことのある人にとっては本文と切り離された解説だけを再読する面白さ、読んだことのない人には想像力と本文への興味をかき立てられられる楽しみ、ちくま文庫さんサイドにとっては新しい本を手にとってもらえるチャンス、win-win-winでみんな喜ぶ企画です。文庫ファンとしましては、表紙から奥付までカバーをとったちくま文庫と同じデザインを採用しているのがたまりません。ひとつだけ、あぁここは限定版仕様にならざるを得ないなというポイントにもご注目ください。
2016年3月の新刊まで対象商品に含まれるようなので、まだの方はぜひ本屋さんに走って下さい。2025年の第三弾も楽しみにしています。
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2015年・今年の10冊 [その他]

本年もお疲れ様でした。毎年末にひとりで開催している「今年読んだ本からおもしろかったものを10冊選ぶ企画」、2015年版をお送りします。
全118冊からセレクトし、気がついたら11冊になっていたというよくある事案です。読もう読もうと思いながら未読のままだった本をやっつける年にすると決めていたので、昔から名高い名作が多めに入ったと思います。特に光文社古典新訳文庫にはお世話になりまして『緋文字』はぎりぎりまで残っていました。それと白水uブックスですね、ついに『裏面』が読めた喜び&クローヴィスがメジャーになる喜びといったら。

スタニスワフ・レム『天の声・枯草熱』

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ《デイルマーク王国史》

大岡昇平『野火』

サド『ジュスチーヌまたは美徳の不幸』

宮沢章夫『時間のかかる読書』

ラヴィ・ティドハー『完璧な夏の日〔上・下〕』

サキ『クローヴィス物語』

埴谷雄高『死霊〔全3巻〕』

フローベール『感情教育〔上・下〕』

アルフレート・クビーン『裏面 ある幻想的な物語』

レオ・ペルッツ『スウェーデンの騎士』

短篇賞:ダフネ・デュ・モーリア「ボーダーライン」(『いま見てはいけない』所収)
SF賞:張系国「シャングリラ」(『世界堂書店』所収)
映画化決定賞:ジェシー・ケラーマン『駄作』

それでは皆さん、よいお年を。
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2014年・今年の10冊 [その他]

年末に開催している、今年読んだ本から10冊を選ぶひとり企画の2014年版をお送り致します。
今年はヨーロッパミステリ祭(※イギリスは勘定に入れません)で幕を開け、特にドイツ語圏の傑作に多数めぐり逢いました。名作ミステリの新訳などもちょこちょこ手を付けていった年でもありました。
『第三の警官』を筆頭にへんな小説も豊作ですが、ダイ・シージエについては「笑い」「詩情」の両面から2冊入賞とせざるを得ませんでした。
短篇中篇にも印象深い作品が多かったです。年末ぎりぎりに飛び込んできたジャック・ヴァンス「奇跡なす者たち」が次点でした。
個人的には長年そろそろ片付けたいと思っていた与謝野晶子訳源氏物語をついに撃破したことが思い出深いです。

ヘニング・マンケル『殺人者の顔』

ダイ・シージエ『孔子の空中曲芸』

マルティン・アマンスハウザー『病んだハイエナの胃のなかで』

ネレ・ノイハウス『深い疵』

フラン・オブライエン『第三の警官』

バンジャマン・ペレ『サン=ジェルマン大通り一二五番地で』

ダイ・シージエ『月が昇らなかった夜に』

デイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』

アダム・カバット監修『江戸マンガ(1) 芋地獄』

レオ・ペルッツ『ボリバル侯爵』

中二病大賞:ステファノ・ベンニ「オレロン」(『海底バール』所収)

最優秀コナン・ドイル賞:タニス・リー「世界の内にて失われ」(『死せる者の書』所収)

では皆さん、良いお年を。
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2013年・今年の10冊 [その他]

毎年一人でやっている企画・今年読んだ本(※「今年出た本」ではありません)を10冊選んだリストの2013年版です。
今年の前半は東欧の架空の国家を舞台にしたミステリ『エステルハージ博士の事件簿』を皮切りにひとり東欧文学祭をやっていたですが、松籟社の「東欧の想像力」はすばらしいシリーズだということを声を大にして言いたいです。年末ぎりぎりに読んだ『消滅した国の刑事』も良かったので、来年はヨーロッパミステリ祭でも開催しようかと思っています。

アヴラム・デイヴィッドスン『エステルハージ博士の事件簿』(河出書房新社)

フラバル『わたしは英国王に給仕した』(河出書房新社)

イスマイル・カダレ『死者の軍隊の将軍』(松籟社)

マリオ・バルガス=リョサ『悪い娘の悪戯』(作品社)

サムコ・ターレ『墓地の書』(松籟社)

田中優子『張形と江戸女』(ちくま文庫)

『叢書江戸文庫18 山東京伝集』(国書刊行会)

ジェイムズ・ホッグ『悪の誘惑』(国書刊行会)

泉鏡花・柳田國男『山海評判記/オシラ神の話』(ちくま文庫)

ヴォルフラム・フライシュハウアー『消滅した国の刑事』(創元推理文庫)

・長篇小説部門:エリアーデ「ムントゥリャサ通りで」(『エリアーデ幻想小説全集 第2巻』所収)

・時代先取りしすぎ部門:H・R・ウェイクフィールド「ゴースト・ハント」(『ゴースト・ハント』所収)

それでは皆さん、どうぞ良いお年を。
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2012年・今年の10冊 [その他]

当ブログの年末のひとり恒例行事として毎年実施している、今年読んだ本の中から選んだ10冊のリストです。(私が今年読んだ本なので、「今年出た本」とは限りません)
今年は色々あってあまり読めなかったですが、それでも両手でぎりぎりくらいのとんでもねぇ本には出会えているわけで、いつもこの時期になると密かに幸せを感じるわけです。


ディネセン『アフリカの日々』

宮部みゆき『模倣犯〔全5巻〕』

ジョー・ウォルトン《ファージング》三部作
※今年最終巻を読み終わったので、三部作で入れておきます

A・ブルトン『黒いユーモア選集〔全2冊〕』

木田元『反哲学入門』

レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』

天藤真『鈍い球音』

網野善彦『日本の歴史をよみなおす』

バルベー・ドールヴィイ『デ・トゥーシュの騎士』

山田美妙『いちご姫・蝴蝶 他二篇』


来年もこの調子で面白い本に巡り会えるよう祈っています。
では皆さん、どうか良いお年を。
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2011年・今年の10冊 [その他]

今年は大変な一年になりましたが、そんなときでも人は眠くなるしお腹が空くし、本を読みたくなるものです。
ということで、毎年年末にやっている「私が今年読んだ中から選ぶ10冊」、2011年版をお送りします。
10冊と銘打ちながら、屁理屈を付けて11冊以上にしようとするのも、毎年のことです。記事へのリンクを張っていますので、興味を持っていただいた方はそちらもご覧下さい。


ピーター・プレストン『51番目の州』

マックス・ビアボーム『ズリイカ・ドブソン』

マイクル・イネス『アララテのアプルビイ』

ショーペンハウアー『意志と表象としての世界〔I・II・III〕』

武田友宏編『太平記』

J・L・ボルヘス『七つの夜』

グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界〔上・下〕』

山田風太郎『戦中派焼け跡日記』

村川堅太郎訳注『エリュトゥラー海案内記』

久世光彦『蕭々館日録』


・タイトルを言ってはいけないあの詩賞
谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』


このようになりました。それでは皆さん、どうか良いお年を。
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映画「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」 [その他]

あまり映画館まで映画を見に行くことがないんですけれども、今回ばかりは行ってきましたよ、「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」。というのも、原作コミックが子どもの頃から大好きで、このたび気合いの入った映画化をされると聞いたものですから。
原作の『なぞのユニコーン号』、『レッド・ラッカムの宝』、『金のはさみのカニ』のストーリーを切り貼りした感じで、なかなかめまぐるしく世界中を飛び回ります。海で遭難したと思ったら砂漠の国に行ってしまったり、勢いで見せるところもあるので、あんまり緻密なストーリーは求めないで楽しむ映画だと思います。はい。
冒険活劇としての原作の味わいがよく再現されていて、見ている間ずっと楽しかったです。3D映画で2時間近くもあったら目が疲れるんじゃないかと思っていたら、全くそんなことを気にする暇もなく。思わず声が出そうになる大迫力の映像と同じくらい、思わず笑ってしまうシーンがちょくちょく入っていたのが好印象です。特に原作を知っている方は、漫画とそっくりなキャラクターが出てくるだけでテンションが上がること間違いなし。私はアランを見た瞬間に、心の中で大爆笑しました。
もう一つとても良かったのは、悪役を演じたダニエル・クレイグが格好良かったことですね。顔から行動から悪辣で、金を払って他人に汚い仕事をさせる学者系の黒幕と思いきや、実は本人も相当強い。さすがジェームズ・ボンドですよ。
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咲くやこの花館 in summer [その他]

大阪市鶴見区の咲くやこの花館に行って来ました。私は去年も暑い盛りに高知の牧野植物園に行ってきたですが、このとき「植物園なんか大体温室や屋外の展示が多めで暑いんだから、どうせなら暑い時期に行くべき」という主義を身につけまして。高山植物室や極地植物室は涼しくしてある(10℃くらい)ので、最初から最後まで暑いということもないですよ、一応。
順路に従って進むと、いきなり熱帯植物のコーナーに出ます。いやもう暑い暑い。見上げるほどに成長する蘭の仲間に遭遇して、正直蘭と言えば鑑賞用の鉢植えのイメージしかなかったので大変びびりました。ミステリのタイトルになるわけだ、と謎の納得を一つ。熱帯みたいな日光と養分と水が十分にある土地だと、植物はとんでもねえ育ち方をするんですね。
さあこの次は何が出てくるのかと思いながら乾燥地植物室に進んだら、ナミブ砂漠にいる和名:キソウテンガイという植物に度肝を抜かれました。どんな冗談かと思ったら学名にもmirabilisとついていたので、やけっぱちでも何でもなくまじめに付けた和名のようです。寿命が数千年あるらしいので、ひょっとしたら神話の時代から生きている株もあるんじゃないかと思うとわくわくしますね。
こんな調子で、聞いたこともないものが見られるからお出かけはやめられません。夏の間も水分補給に気をつけて色々行ってみたいものです。
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住吉阿房電車 [その他]

なんにも用事はないですが、路面電車に乗って大阪住吉まで行って来ました。内田百閒の『阿房列車』が好きなので。
路面電車のある町というと何となくレトロな雰囲気がありますけれども、実際は政令指定都市にもけっこう走っているんですね。阪堺電車も大阪・天王寺から乗れる、ノスタルジーとか懐かしさはひとまず置いといて今も現役が働いている路線です。
まずは天王寺駅前まで出て、そこから再開発でにぎやかな南側の阿倍野エリアへ。ここは最近新しい商業施設が出来たばかりで、先日行って来た大阪を笑えないくらいの混雑ぶりです。近鉄百貨店阿倍野店の工事もあり、あちこち通行止めになった歩道橋で道を間違えつつ、天王寺駅前駅へ。運賃は全区間1回乗車200円で、つい気軽に利用したくなったというのも、今回住吉行きを思いついた理由の一つです。

後ろから乗り込んで適当な席に座って電車に揺られていると、乗ってくる他のお客さんは地元の主婦っぽい人とか学生さん、幼稚園か小学校低学年の子どもばかりで、実に地元に密着した雰囲気。周りの風景も阿倍野の繁華街から高級住宅地の帝塚山を抜けて住吉に至る路線も、ちょっとだけ目線を変えて眺める大阪の街が新鮮で、15分程度の乗車時間があっという間でした。
本数も予想よりずっと多く、天王寺-住吉公園を結ぶ上町線は大体6分おきの運行。きっぷがなく電車より気軽に乗れるので、大阪南部の観光コースとして良いんじゃないかと思いました。鉄道好きな方には鉄板ですね。

さて、住吉に着いたものの別に用事はないので、百閒先生にならってこのまま帰ろうかと思いましたが、せっかくなので住吉大社に寄ります。シンボルの太鼓橋は、最初遠目に見たらまるで日本むかし話に出てくる橋のようで「いやあれは飾りであって実際に渡れるものじゃないんじゃないか、だって傾斜が急すぎて歩けないし」と思ったら、普通に皆さん渡っていらっしゃったので目が飛び出しました。近くで見ると、傾斜のきつい部分はちゃんと階段状になっていまして、それでも酔っぱらった足で歩くと危なそうな急な階段でしたよ。帰りに横から眺めたらそこまで急には見えなかったですが、うーむ。その他、住吉スタイルの鳥居(柱が四角柱になっています)も見られたので満足です。
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