So-net無料ブログ作成

クリスチアナ・ブランド『領主館の花嫁たち』(創元推理文庫) [海外小説]

当主の妻を失ったばかりのアバダール屋敷に、家庭教師として雇われたテティ。残された愛らしい双子の姉妹に魅了された彼女は、不幸な過去を忘れ新しい暮らしを始めるが、一族にまとわりつく怪異が姉妹を脅かし、やがてテティも……
ミステリで有名な作家ですがこれはあまりミステリではないと思います。とにかく大変おもしろい小説だったのでジャンルについては特にどれと決めなくてもいいんじゃないでしょうか。由緒あるお屋敷に暮らす一族と数百年前から彼らにつきまとう呪い、使用人や親族たちなど小さな世界ながら魅力的な要素が山ほどつまっています。怖い話というだけではなくかわいらしい女の子や当主の親戚のいやみなおばさまなど、笑えるポイントや心安まるポイントもちゃんと用意されています。
どこか不穏な日常が中盤のある出来事で大きく変わり、そこから二転三転を経て、屋敷と一族に隠された秘密が明らかになったそのあとまで目が離せませんでした。歯ぎしりしながら最後の一行まで世読み進めてください。

領主館の花嫁たち (創元推理文庫)


nice!(2) 
共通テーマ:
メッセージを送る