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『イーヴリン・ウォー傑作短篇集』(白水社) [海外小説]

わたくしは今までウォーは長篇ばかり読んでいて、そもそも短篇の存在を知らないくらいの素人だったんですけれども、短篇もやっぱり間違いなく面白いですね。
訳者あとがきの引用にもあるとおり、どうしたって笑ってしまうんですけれども間違いなく悲劇的な作品ばかりです。逆にいえばひどい話だけど笑えるんですよ文句なしに。
家庭環境や教師時代など、作者自身の体験から生まれたエピソードが相当盛り込まれているのですが、さっきも書いたとおり笑えるけど悲劇的な小説ばかりなんですよね。それでもやっぱり笑えるんですよ、主人公がそんないい人じゃないのも含めて。
全15編の傑作の中には当時の社会を皮肉った面も少なからずありますけれども、そのあたりはあとがきでわかりますので気にせず笑ったりなんとも言えない顔になったりして下さい。わたくしはラストまで引っ張って引っ張って引っ張りまくる「ラヴデイ氏のちょっとした遠出」、短くきりっと終わって主人公が比較的無事に済む「気の合う同乗者」が特に好きです。

イーヴリン・ウォー傑作短篇集 (エクス・リブリス・クラシックス)


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