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ジュリー・ベリー『聖エセルドレダ女学院の殺人』(創元推理文庫) [ミステリ]

十代の少女七人が在籍する寄宿学校で、ディナーを楽しんでいた校長とその弟が毒殺された。家に帰りたくない少女たちは死体を隠蔽し、押し寄せる来客をごまかしながらなんとか学校生活を続けようと奔走するが……
1890年のイングランド、個性的すぎるがゆえに実家から花嫁学校にぶちこまれた少女たちが活躍するお話です。児童文学の賞を取っていますし、人が死ぬのは死ぬとしてコミカルでスリリングで楽しめます。特に女の子(性別問わず)の皆さんにはおすすめです。
校長先生の知り合いや家政婦さんや巡査をあの手この手で追い返しつつ、間違いなくどこかにいるはずの(ひょっとすると少女たちの中の誰かかもしれない)殺人犯を捜す忙しさに加えて、外に出かける必要ができたり荷物を受け取ったりもするのでまぁ大騒ぎです。終盤までは家に帰りたくない女の子たちのどたばたが中心と見せかけて、真相が明らかになり始めるとこれまでの小さなネタがどんどんつながってゆくのは最高にミステリ的です。
19世紀の終わりという設定が効いていて、女の子ばかりの寄宿生活楽しそう!とも言えない時代背景を演出しているのがすばらしいところです。こればっかりは最初から最後まで読まないとわかりません。

聖エセルドレダ女学院の殺人 (創元推理文庫)

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