So-net無料ブログ作成
検索選択

穂村弘『はじめての短歌』(河出文庫) [実用書]

社会人教育機関のワークショップでの短歌講座から書籍化されたたいへん新しい感じの短歌入門です。ひとつの項目がだいたい3,4ページくらいでまとまっているのでちょっとした時間にすぐ読めます。
おもしろいのはいい短歌を取り上げたあと、作者がわざわざ一部を書き換えていまいちな歌にする「改悪例」を並べているところです。これにより、オリジナルの歌はどんなところが良かったのかがわかるとともに、いい短歌とはどういうものであるかの鑑賞法のヒントも見えてくるんですね。
短歌については最近になってちょこちょこ読みはじめたくらいで、塚本邦雄の百人一首関連の本にぞくぞくしている程度のしろうとですが、鑑賞方法については平安時代の和歌から現代短歌まで、いくつかの本で同じことが書かれているのに気がついて大いに得心がいったところです。
短歌入門といっていますが、いい歌/すぐれた歌人とはどういうものかを語るなかで、短歌の外側の社会についての話もけっこう出てきます。穂村さん特選のすてきな現代短歌がたくさん見られるうえに、世界を見る目を少しだけ広げられる本でもありますよ。おすすめです。

はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)


nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

トラックバック 0